tera-sanのブログ

人に伝わりにくい多発性硬化症患者の想いや苦労

自分は4歳の時に急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群(川崎病)になりました。この病気が多発性硬化症のトリガーとなったのではないかと言われています。医師からはあとは本人の生命力と言われたそうです。その後、中学生の時に全身脱力で入院しましたが原因不明のままで回復しました。
20代後半で左半身の麻痺と視野欠損で入退院を繰り返し。多発性硬化症の診断を受け現在に至ります。

就労型障害福祉施設のご利用を考えている方へ

自分は今の現状に合わせて、就労継続支援B型に通っていますが、就労型障害福祉施設には
3種類あります。内容は以下の通りです。


1.就労移行支援:一般企業への就職活動支援や仕事をするために必要な知識・スキルの習得 訓練をする通所事業所
2.就労継続支援:一般企業への就職が難しい方に対して、仕事の機会を提供している通所事業所
①就労継続支援には雇用型で最低賃金以上の工賃が支払われるA型
②非雇用型で最低賃金未満の工賃が支払われるB型



※その他、ハローワークには障害者雇用もあります。


なぜこのようなブログを書いたかというと、就労型福祉施設を選ばなければならない方は、多発性硬化症の方は、主に身体障害の方が多く、鬱になっている人も若干おられますが。
自分の場合は両方ですが、自分の状態にあった就労型福祉作業所を選んでほしいからです。


経済的に一番いいのは、一般雇用ですが一般雇用になると体調を崩した時に休むことがあり、後は企業の考え方ですが、何んとなく居づらくなると思います。次にハローワークの障害者枠ですが、これは比較的軽度の障害者の方が対象となります。これは病気や障害のことを配慮された働き方となります。


①原則、就労移行支援では工賃は発生しない


また、就労移行支援では訓練に対しての工賃(賃金)も発生しません。 福祉分野における工賃とは、指定の作業を行った際に支払われる手間賃のことです。 しかし、就労移行支援での作業は仕事ではなく訓練であるため原則的に工賃が支払われないようになっています。多発性硬化症の方はあまり利用する意味がないかもしれません。皆さん、社会的なマナー等は十分に解っておられると思いますから。


②就労継続支援A型


雇用型で最低賃金以上の工賃が支払われるのが就労継続支援A型事業所ですが。普通の職場で働くよりいろいろと配慮を受けれます。その中で就労に関する自信を取り戻して社会復帰
を目指すこととなります。いろいろな障害をお持ちの方がおられますので、コミュニケーションが取りにくいということと、賃金の支払いは自分達の働いた売り上げから支払われることとなるので暗黙のノルマがかかったりする作業所があります。家までの送迎はしてくれます。


③就労継続支援B型


非雇用型で最低賃金未満の工賃が支払われるのが就労継続支援B型です。お金を稼ぎたい方には向いていませんが、勤務体制に結構幅広く対応してくれます。いろいろな障害をお持ちの方がおられますので、コミュニケーションが取りにくいです。でも一生懸命に作業に取り組んでおられ、休憩時間も細目にあります。家までの送迎はしてくれます。多発性硬化症で症状が重くなると、ついつい家に引きこもりがちになりますが、外に出て人と交流する機会が増やせます。


※②③の就労継続支援に関心をもった方にお伝えしたいのが、事業所選びです。これは自分がA型・B型事業所でサービス管理責任者として働いていた経験と、今は利用者として通っている両面から感じることです。よく綺麗な新しい所を望む方がおられますが、それだけで選ぶのではなく、自分がやってみたい作業があるかどうかや、働いている利用者さんの表情、職員と利用者さんとの会話等にアンテナをはって根気強く作業所を見学することをお勧めします。せっかく決めても長続きしなければ、また一からやり直しになります。障害福祉サービスを利用する際は相談支援専門員を決める必要があります。この相談支援専門員さんがいろいろなアドバイスをしてくれたり支えてくれます。もちろん事業所見学にも付き添ってくれます。なので自分に合った事業所を選んでください。