tera-sanのブログ

人に伝わりにくい多発性硬化症患者の想いや苦労

自分は4歳の時に急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群(川崎病)になりました。この病気が多発性硬化症のトリガーとなったのではないかと言われています。医師からはあとは本人の生命力と言われたそうです。その後、中学生の時に全身脱力で入院しましたが原因不明のままで回復しました。
20代後半で左半身の麻痺と視野欠損で入退院を繰り返し。多発性硬化症の診断を受け現在に至ります。

就労継続支援A型作業所について


就労継続支援A型の対象者(どんな人が利用できるの?)


原則18歳から64歳までの障害者・難病をお持ちの方が利用対象です。
平成30年4月に年齢要件の見直しがあり、65歳に達する前日までに就労継続支援A型の正式利用者となっていれば、65歳以降も利用が継続できることとなりました。
障害者手帳をお持ちでなくても、主治医の診断書や定期的な通院があれば利用できる場合があります。但し、事業所によっては難病の方の利用対応をできない事業所もありますので、市町村の障害福祉課の窓口にてご相談してみるといいと思います。自分の経験から言っても
難病ということに過剰な反応を示す事業所が多いかもしれませんね。


就労継続支援A型の仕事内容(どんな仕事があるの?)


就労継続支援A型の仕事内容は、一般企業の仕事内容と大きく変わりはありません。
パソコンによる入力作業、カフェやレストランの接客・工場勤務・農園芸等、いろいろな
仕事があり、各事業所によって仕事内容もいろいろあります。自分が出来そうなことや、
自分のやりたい仕事をやっている事業所を探してみるといいですよ。


就労継続支援A型の給料や手取り額(給料はどのぐらいもらえるの?)


就労継続支援A型は雇用契約を結ぶため、最低賃金以上の給料がもらえます。厚生労働省の調査によると、2017年の平均給料は74,085円になります。勤務時間は一般的に5時間程度が多いです。昼休みがあるので。約6時間程度が会社にいる時間となります。
就労継続支援A型は、雇用契約を結ぶので、社会保険が適用されます。A型事業所の場合、基本的に1週間の労働時間が20時間以上になるので、「労災保険」「雇用保険」に加入することができます。
A型事業所の利用者は雇用契約を結んでいるため、一般の会社と同様に労働基準法の労働者の年次有給休暇に関する規定を満たすことで有給休暇が付与されます。
自分が勤務していた事業所でも年次有給休暇がありました。但し、勤務日から6か月経過してから、有給が取れます。利用者さんは有給を病院通院日やリフレッシュに使っておられました。


簡単に説明しましたが、やはり一番大切なのは事業所選びです。自分に合っていそうな事業所を根気強く探してください。福祉的なA型事業所と企業的なA型事業所があるのが現状です。利用者の方々が貰う賃金は、基本的に作業収入から支払うことと法令で決められています。自分が勤務していたA型事業所は、企業的な事業所でした。普通の会社と全く変わりなく作業に取り組んでおられました。少しでも早く一般就労したい方にはいいですが、それなりの体力と気力がないと大変ですよ。自分は半年に一回。順番に全利用者と話す機会を作り
いろいろな話をしながら、どうしていきたいとか聞いたうえで、それぞれに合わせたプラン
を作りながら対応していましたが、何か悩みや困っていることがあれば、相談室でいつでも相談を聞いていました。働きやすい職場環境づくりをしていましたが、全ての事業所がそうとも言えないのが現状です。なので、この人がいてくれれば大丈夫と思える職員の方がいる
事業所がいいと思います。民間の事業所や社会福祉法人の運営している事業所がありますが、利用者となった今思うことは、社会福祉法人が運営している作業所の方が、福祉の専門職が多いのでいいような気がします。もしくは福祉に対する理念をしっかりと持っている民間の事業所をえらびましょう。