tera-sanのブログ

人に伝わりにくい多発性硬化症患者の想いや苦労

自分は4歳の時に急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群(川崎病)になりました。この病気が多発性硬化症のトリガーとなったのではないかと言われています。医師からはあとは本人の生命力と言われたそうです。その後、中学生の時に全身脱力で入院しましたが原因不明のままで回復しました。
20代後半で左半身の麻痺と視野欠損で入退院を繰り返し。多発性硬化症の診断を受け現在に至ります。

就労継続支援B型事業所について


就労継続支援施設B型が利用できる方


就労継続支援施設B型の対象者は、身体障害、知的障害、精神障害(発達障害含む)、難病などがあり、年齢や体力などの理由から、企業等で雇用契約を結んで働くことが困難な方が、軽作業などの就労訓練を行うことができる福祉サービスです。障害者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつであり、比較的簡単な作業を、短時間から行うことが可能です。年齢制限はなく、障害や体調に合わせて自分のペースで働くことができ、就労に関する能力の向上が期待できます。事業所と雇用契約を結ばないため、賃金ではなく、生産物に対する成果報酬の「工賃」が支払われます。



就労継続支援B型の作業内容って?


就労継続支援B型の作業内容は事業所によってさまざまです。一例を挙げると以下のようなものがあります。


・農作業
・部品加工
・名入れ刺繍などの手工芸
・喫茶店での調理
・パンやクッキーなどの製造
・衣類のクリーニング
・WEBサイト作成
・データ入力 など


雇用契約を結ぶA型事業所と違い、ある程度自分のペースで作業を行うことができ、適度に
休憩時間等もあるので、身体を徐々に慣らすのには向いていると思います。送迎もしてくれます。精神的負担も軽いです。ただ雇用契約を結ばないので、工賃となります。2019年度の平均月額工賃は1万6369円です。時間給にすると214円となり、同年度の最低賃金(全国加重平均額)の901円を下回っています。ただ、近年は各都道府県において工賃アップの取り組みが行われており、2006年度の1万2222円、2014年度の1万4838円から徐々に月額工賃は上がっている傾向が見られます。


就労継続支援B型の利用料は?


就労継続支援B型の利用料は、事業所に通所する日数と世帯(本人と配偶者)の収入状況によって変わります。


通所日数が多いほど利用料も高くなりますが、世帯収入による月額の負担上限が決まっていて、低料金で利用している方も少なくありません。以下が収入別自己負担月額の上限ですので、参考にしてみてください。


生活保護受給世帯…0円
市町村民税非課税世帯(注1)…0円
市町村民税課税世帯(所得割16万円(注2)未満)※入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者を除きます(注3)…9,300円


就労継続支援B型の利用手続きは?


就労継続支援B型の事業所を利用したいと思ったら、まずはお住まいの市区町村の障害福祉窓口で相談したり、WEBサイトなどを検索したりしてみましょう。
情報を集めることで、どんなB型事業所があるのかを知ることができます。通院している場合は、病院やクリニックがおすすめの事業所を紹介してくれることもあります。
気になる事業所があれば、相談や見学を申し込んでみてください。面談や体験利用をさせてもらえる事業所もありますので、実際の作業内容や雰囲気を掴んで利用を決めるといいと思います。
通いたい事業所が決まったら、市区町村の窓口で利用申し込みを行います。申し込みの際には、どのサービスをどのように利用する意向があるのかを説明する「サービス等利用計画案」を作成する必要があります。これに関しては、役所の障害福祉課からリストを貰って
支援相談専門員を自分で決めなくてはいけません。電話相談ができるのでまずは電話してみてください。
最初に障害福祉課の窓口に相談に行った際に、その時点で相談支援事業所のリストを貰える場合も多いそうです。その場合、障害福祉課で身体状況や精神状況の聞き取りがあると思います。


簡単に説明しましたが、やはり一番大切なのは事業所選びです。自分に合っていそうな事業所を根気強く探してください。就労継続支援B型にはさまざまな事業所があります。自分に合った事業所を選ぶために、以下のポイントを参考にして探してみるといいでしょう。


作業内容は自分に合っているか
作業内容は事業所ごとに異なるので、どんな作業のどの工程を担当することになるかは、実際に事業所へ見学に行った際に確認するといいでしょう。


事業所によっては、数日間の実習を体験させてもらえることもありますので、そこで自分の技能やペースと合っているかをチェックしてみてください。


体調に合った勤務時間が選べるか
特性や自身の健康状態によっては、通勤で体力を消耗したり、数時間の勤務でも疲れてしまうことがあります。また、通院の必要がある方もいるでしょう。そういった場合に柔軟に働けるのがB型事業所の特徴です。


無理のない範囲での勤務時間・日数を伝えて、どこまで受け入れてもらえるかを相談しましょう。


事業所の雰囲気はどうか
仕事を行っている利用者の様子や、利用者をサポートする職員の人数なども、事業所を決める大事なポイントです。忙しすぎたり時間が空きすぎたりすることも利用者にとってはストレスになる場合があります。


自分のペースで働ける雰囲気かどうかも見てみると良いでしょう。


すぐに一般就労できるのが一番いいと思いますが、不安も大きいと思います。自分に合った働き方をみつけて、ステップアップをしていくのもいいと思います。多発性硬化症の方は人によってそれぞれ症状が違うので、自分に合った働き方の選択肢の一つとして参考になればと思います。