tera-sanのブログ

人に伝わりにくい多発性硬化症患者の想いや苦労

自分は4歳の時に急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群(川崎病)になりました。この病気が多発性硬化症のトリガーとなったのではないかと言われています。医師からはあとは本人の生命力と言われたそうです。その後、中学生の時に全身脱力で入院しましたが原因不明のままで回復しました。
20代後半で左半身の麻痺と視野欠損で入退院を繰り返し。多発性硬化症の診断を受け現在に至ります。

自分が数年にわたり、定期的に受けていた治験とは

一般社団法人
日本臨床神経生理学会 ホームページから引用


経頭蓋直流電気刺激(tDCS)についての注意喚起


この度2019年3月13日にNHKの番組でも放映されましたように、近年、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)は自分で刺激できる簡易な装置が一般に販売されるようになり、スポーツや算数の成績向上に役立つという効能が謳われてきています。しかし、これらの効果は科学的な検証が十分に為されたものではなく、装置の安全性の検証も不十分です。番組では当学会のtDCSの安全性に関する提言が引用され、刺激の上限について述べられていましたが、この刺激以下の設定であれば安全であるというものではありません(臨床生理学会といわれていましたが当学会の誤りと思われます)。当学会の提言では、tDCSの安全な刺激パラメーターの範囲はまだ十分確立したものではなく、病院や研究施設の倫理委員会の承認を得てから行うものとしており、方法に精通した医師の管轄のもと科学的な検証のために行うことを前提としております。国際的な機関であるinternational federation of clinical neurophysiology (IFCN)のガイドラインでも、同様の注意勧告がされています。


以上より、マスコミの報道や機器の宣伝に影響され、危険な使用をされないように当学会では注意喚起致したいと思います。


治験というと薬物療法と考えられがちですが、上記のような方法もあります。いずれにしろ、専門医の立ち合いのもとで行う必要があります。いくつかの症例に関する有効性が認められています。